失敗しない!健康的なお酢の選び方と知っておきたいデメリットを解説

よしひろ

こんな悩みを解決できる記事を書きました。

私は本業でパーソナルジムを運営しており、日々お客様の健康や栄養に関する相談を受けています。

「どのお酢を選べば健康に良いの?」
「お酢を使うときの注意点が知りたい…」

そんな疑問や悩みをもっていませんか?

お酢にはたくさんの種類があり、間違った選び方をしてしまうと、健康に悪影響を及ぼすことも。

そこで本記事では、お酢の基礎知識から健康への効果、そして注意すべきデメリットまで、わかりやすく解説します。

本記事を読んで、正しいお酢の選び方を今日から始めましょう!

執筆者

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お酢の基礎知識を簡単に解説

まずは、お酢の種類について見ていきましょう。

お酢には大きく分けて醸造酢と合成酢の2種類があります。

普段の生活で利用する多くのお酢は『醸造酢』です。

以下の表にそれぞれの種類と主な原料をまとめました。

スクロールできます
分類種類主な原料特長
醸造酢穀物酢米酢穀物や果実を発酵させた自然由来のお酢
黒酢玄米
穀物酢小麦・米・とうもろこしなど
果実酢りんご酢りんご果汁
ぶどう酢ぶどう果汁
その他の醸造酢さとうきび・はちみつなど
合成酢合成酢氷酢酸+甘味料+調味料氷酢酸という化学的に作られた酸を薄めて甘味料や調味料を加えたもの
その他半合成酢醸造酢+合成酢醸造酢に合成酢を混ぜたもの
加工酢醸造酢+調味料醸造酢に調味料を加えたもの
お酢の種類

醸造酢の製造方法

次に、醸造酢がどのように作られているかを見ていきましょう。

醸造酢の製造方法(米酢の場合)
  1. 白米や玄米を蒸す。
  2. 蒸した米に麹菌と水を加え、アルコール発酵させる。
  3. 酢酸菌を加え、アルコールを酢に変える。
  4. 長い時間をかけて熟成させる。

自然発酵で作られたお酢は、時間と手間がかかる分、風味や栄養がしっかり残っています。

しかし、市場に出回っている多くのお酢が、人工的なアルコール添加や発酵助剤を使用し、発酵を早めています。

市販のお酢は効率を重視して作られるため、風味や栄養が損なわれがちです。

よしひろ

できるだけ自然発酵のお酢を選びましょう!

参考:ミツカン公式HP
参考:全国食酢公正取引協議会

お酢の驚きの健康効果とは?

お酢には、私たちの健康をサポートする多くの効果が期待できます。

具体的には以下のような健康効果が知られています。

  • 血糖値の上昇を抑える
  • 体脂肪・内臓脂肪の減少
  • 血圧を下げる効果
  • 疲労回復効果

これらの効果を最大限に引き出すためには、1日あたり15mL(大さじ1杯程度)のお酢を継続的に摂取することが大切です。

当ジムで販売している酵素ドリンクは、りんご酢をベースに作られており、飲みやすくて続けやすいと評判です。

また、腸活をメインに作られているため、これまで便秘に悩んでいた方から「スムーズに出るようになった!」と嬉しいお声もいただいております。

ぜひ、お試しください。

お酢を摂りすぎると危険?

お酢を摂りすぎると体にどんな影響があるか、いくつかの試験が行われています。

  • 1日に食酢15ml(大さじ1杯)を14週間摂取
  • 1日に食酢45ml(大さじ3杯)を4週間摂取
  • 1日に食酢90ml(約6杯分)を4週間摂取

いずれの場合も、血液検査やその他の検査において、異常は確認されていません。

参考:食酢飲料の安全性の検討

また、ある研究では、マウスにお酢と同じ濃度の酢酸を与えた結果、大量のお酢を飲むと体に負担がかかることがわかりました。

しかし、このデータを基に体重50kgの成人に換算すると、約1Lのお酢を一度に摂取する必要があります。

参考:マウスにおける米酢の急性毒性と脂質代謝に及ぼす作用について

つまり、普通に料理や飲み物に使う分には、お酢は安全です。

知っておくべき3つのデメリット

お酢には知っておくべきデメリットも存在します。

  • 胃腸に負担がかかる
  • 歯が溶ける

胃腸に負担がかかる

お酢は酸性の液体のため、胃や喉、食道などの消化管に負担をかけます。

適量であればお酢は胃腸の働きをサポートしますが、摂りすぎると逆に胃腸を荒らして炎症を引き起こす可能性があります。

とくに胃腸が弱い方は、お酢の摂取量に注意が必要です。

歯が溶ける

お酢を摂りすぎると、歯が溶けることをご存知でしょうか?

これは「酸蝕歯(さんしょくし)」と呼ばれる現象で、お酢の酸が歯の表面を覆うエナメル質を溶かしてしまうことが原因です。

実際に、国内の成人の約4人に1人が酸蝕歯にかかっているとされ、健康志向が高い人に多いことがわかっています。

通常、口内のpH値は7前後(中性)ですが、pH5.5以下になるとエナメル質が溶け始めます。

お酢のほかにも、下記の飲み物や食べ物もリスクを高めるため、注意しましょう。

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酸性の強い飲み物・食べ物pH値
炭酸系飲料pH2.2〜3
乳酸飲料pH3.5前後
スポーツドリンクpH3~4
りんごジュースpH3~4
ビール・赤ワインpH5
レモンpH2.1
グレープフルーツpH3.2
みかん・オレンジpH3.5
ドレッシング・ポン酢pH3~4
醤油pH4~5
酸性の強い飲み物・食べ物

酸蝕歯の初期症状は気づきにくいため、以下のような兆候があれば注意が必要です。

  • 熱い飲み物や冷たい飲み物がしみる
  • エナメル質が薄くなり、歯が黄ばんで見える
  • 被せ物や詰め物が外れやすくなる
  • 歯の角が丸くなる
  • 歯の先端が透けて見えたり、欠ける
  • 歯の表面にくぼみや穴ができる

酸蝕歯は、健康志向の人ほど気づかずに進行しやすい口腔トラブルです。

お酢をはじめ、酸性の飲み物を摂取した後は、すぐに口をすすぐことが歯を守るために重要です。

参考:降矢歯科クリニック

失敗しない!健康に良いお酢の選び方

お酢にはさまざまな種類があり、どれを選べばいいか迷いますよね。

健康に良いお酢を選ぶためには、いくつかのポイントに注目することが大切です。

  1. 醸造酢を選ぶ
  2. 原材料をチェックする
  3. 発酵方法に注意する
  4. お米にこだわったお酢を選ぶ
  5. おいしい水で作られたお酢を選ぶ

1.醸造酢を選ぶ

健康的なお酢を選ぶなら、『醸造酢』を選びましょう。

前述の通り、醸造酢は自然な発酵過程を経て作られたお酢で、栄養価が高く、多くのメリットがあります。

醸造酢のメリット
  • 疲労回復効果
  • 生活習慣病の予防効果
  • ダイエット効果
  • 腸内環境を整える効果
  • 美肌効果

2.原材料をチェックする

醸造酢を選んだら、次は原材料にも注目しましょう。

お酢にはさまざまな種類がありますが、普段使いにおすすめなのは『米酢』とくに『純米酢』です。

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種類原材料特徴
純米酢米のみ・クセが少なく、幅広い料理に使える
・遺伝子組み換えの心配が少ない
・アルコールや添加物不使用
米酢米+他の穀物、アルコール遺伝子組み換え作物が含まれている可能性がある
純米酢と米酢の違い

純米酢は、米だけを使っているためクセが少なく、黒酢や果実酢よりも幅広い料理に使いやすいです。

また、添加物やアルコールが含まれていないため、安心して使用できます。

一方で、米酢には米以外の穀物やアルコールが含まれることが多く、遺伝子組み換え作物が使われている可能性があります。

日本では遺伝子組み換えの表示義務がないため、心配がある方は国産100%の純米酢がより安心です。

また、遺伝子組換え食品について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

遺伝子組換え食品は体に悪い?メリット・デメリットをわかりやすく解説

参考:富士酢醸造元 飯尾醸造

3.発酵方法に注意する

醸造酢や純米酢を選んだら、次に注目すべきは発酵方法です。

お酢の製造には『静置発酵法』と『速醸法』の2つがありますが、おすすめは『静置発酵法』です。

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製法特長メリットデメリット
静置発酵法・ゆっくりと時間をかけて発酵させる伝統的な製法
・発酵に2〜3ヶ月、熟成に数ヶ月〜数年を要する
栄養成分が豊富で、酸味がまろやか価格が高い
速醸法・機械的に原料を空気に触れさせて、短時間で発酵させる
・多くの食酢メーカーで採用
・わずか数時間から1日でお酢を製造できる
価格が安い栄養価が低く、味わいが淡白

静置発酵法で作られたお酢を選ぶ場合は、次のようなキーワードをラベルで確認しましょう。

  • 伝統製法
  • 昔ながらの製法
  • 古式 など

上記の記載がないお酢は、速醸法で作られている可能性が高いです。

参考:富士酢醸造元 飯尾醸造
参考:全国公正取引協議会連合会

4.お米にこだわったお酢を選ぶ

お酢の味や品質は、原料であるお米の質によって大きく変わります。

お酢を選ぶ際は、どのようなお米が使われているかをしっかりチェックしましょう。

また、健康にこだわる方は、化学肥料や農薬を使わない『有機米』を原料にしたお酢がおすすめです。

たとえば、『富士酢』を製造している飯尾醸造では、無農薬米を自社で栽培し、そこからお酢を作っています。

よしひろ

原材料にこだわったお酢は、安心して使用できますね!

参考:富士酢公式オンラインストア

5.おいしい水で作られたお酢を選ぶ

原材料やお米にこだわるのはもちろん大切ですが、実は、お酢の大部分を占める『水』も重要なポイントです。

水の質はお酢の味に大きな影響を与えるため、多くのメーカーが湧き水や地下水など、良質な水を使用して作っています。

たとえば、大山食品の『ヤマダイ 純米酢』では、宮崎県綾町の『綾の名水』を使用しています。

よしひろ

環境省選定の『日本名水百選』にも選ばれたことがあり、質の高さが伺えますね!

お酢を選ぶときは、どんな水が使われているかにも注目すると、風味豊かでまろやかなお酢に出会えるかもしれません。

参考:大山食品オンラインショップ

まとめ:体に優しい本物のお酢を選ぼう

お酢は、健康に良い効果を持つ一方で、選び方や使い方を間違えるとデメリットもあるため、慎重に選ぶことが大切です。

最後にもう一度、お酢を選ぶためのポイントを整理しておきましょう。

  • 醸造酢を選ぶ
  • 原材料に注目する
  • 発酵方法を確認する
  • お米にこだわったお酢を選ぶ
  • 水の質にも注目する

上記のポイントを押さえて、体に優しいお酢を選ぶことが、日々の健康につながります。

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