充填豆腐は体に悪い?危険な添加物と安心できる豆腐の見分け方

よしひろ

こんな悩みを解決できる記事を書きました。

私は本業でパーソナルジムを運営しており、日々お客様の健康や栄養に関する相談を受けています。

「豆腐はヘルシーだし、安心して食べられる」と思い込んでいませんか?

実は、市販の豆腐の中には、危険な添加物が潜んでいることも少なくありません。

健康にいいからと思って食べている豆腐でも、選び方次第では思わぬ影響を受けてしまうことがあるんです。

そこで本記事では、豆腐の種類や製法の違い、そして注意が必要な添加物について解説します。

「どの豆腐を選べば安心なの?」と迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

豆腐選びのコツを知って、健康的な食生活を守りましょう!

執筆者
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豆腐の製法と種類

サイコロ型に切られた豆腐

豆腐には、製法の違いによっていくつかの種類があります。

主な工程は、大豆を精選して洗浄し、水に漬けてふやかした後、すり潰して豆乳を作ることから始まります。

その豆乳に凝固剤を加えることで、さまざまな豆腐が作られるのです。

  • 木綿豆腐
  • 絹ごし豆腐
  • 充填豆腐(いわゆる包装豆腐)
  • 無菌充填豆腐

木綿豆腐

木綿豆腐は豆乳を一度固めた後、崩して布を敷いた型に入れ、重しをかけて水分を抜いていきます。

水晒しという工程も行われていて、余分な凝固剤やあくを取り除きます。

しっかりとした食感があり、炒め物や煮物など、さまざまな料理に使いやすいです。

絹ごし豆腐

絹ごし豆腐は、柔らかさと滑らかな食感が特徴です。

圧搾や脱水をしないため、水分がたっぷりと含まれていて、口当たりがとてもなめらかです。

冷奴やスープに入れるとツルッとした食感が楽しめます。

また、木綿豆腐と同じように、凝固後には水晒しを行い、余分な凝固剤やあくをしっかり取り除いています。

充填豆腐(いわゆる包装豆腐)

充填豆腐は、冷たい豆乳と凝固剤をそのまま容器に充填し、密閉して加熱することで固められます。

容器内で豆腐が密閉されるため、長期保存が可能です。

大量生産に適しており、比較的お手頃な価格で手に入るのも嬉しいポイントです。

ただし、水にさらす工程がないため、凝固剤特有のエグ味を感じることがあります。

無菌充填豆腐

無菌充填豆腐は、無菌環境で豆乳と凝固剤を混ぜ合わせ、容器に無菌状態で充填してから加熱して作られます。

この製造方法により、冷蔵保存せずに長期間の保存が可能です。

無菌充填技術のおかげで、保存料を使わなくても品質が保たれ、安心して長持ちさせることができます。

豆腐に含まれる添加物

豆腐と大豆

次に、豆腐に使われる主な添加物について詳しく見ていきましょう。

  • 凝固剤
    • 硫酸カルシウム(澄まし粉)
    • 塩化マグネシウム(ニガリ)
    • グルコノデルタラクトン
    • 塩化カルシウム
  • 消泡剤

凝固剤

凝固剤は、豆乳を固めるために必要な添加物です。

食品衛生法で使用が許可されている凝固剤には、以下の4種類があります。

  • 塩化マグネシウム(ニガリ)
  • 硫酸カルシウム(澄まし粉)
  • グルコノデルタラクトン
  • 塩化カルシウム

塩化マグネシウム(ニガリ)

豆腐の凝固剤としてよく使われるニガリは、塩化マグネシウムが主成分です。

海水から作られる天然の成分で、健康に欠かせないミネラルがたっぷり含まれています。

よしひろ

天然ニガリ100%の豆腐は、まさに贅沢な一品です!

ニガリは健康に良いと言われていますが、気をつけたいのは過剰摂取です。

どんなに体に良いとされる成分でも、摂りすぎは良くありません。

とくに、乳幼児や小さなお子さんは、大人に比べてマグネシウムの必要量が少ないので、過剰に摂取するとお腹を壊したり、下痢を引き起こしたりします。

出典:食品安全委員会

硫酸カルシウム(澄まし粉)

硫酸カルシウム(澄まし粉)は、豆腐の凝固剤として広く使われている成分です。

もともと、第二次世界大戦前までは塩化マグネシウムが主流でしたが、戦時中に塩化マグネシウムが軍事用に転用されたため、代替品として硫酸カルシウムが使用されるようになりました。

これにより、長年にわたって豆腐業界の主流の凝固剤となっていました。

近年では、塩化マグネシウムの風味が再評価され、再び主流になりつつあります。

硫酸カルシウムは一般的に無毒で安全とされていますが、大量に摂取すると腹痛や腸閉塞などの消化器症状を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

グルコノデルタラクトン

グルコノデルタラクトンは、豆腐の凝固剤として使われるほか、酸味料やpH調整剤としても広く利用される成分です。

名前から化学的なものというイメージを持たれがちですが、実際には安全性が高く、自然界にも存在する物質です。

グルコノデルタラクトンは蜂蜜やワインにも含まれている成分で、腸内環境を整えるビフィズス菌の増殖を促す作用があることでも知られています。

塩化カルシウム

塩化カルシウムは、豆腐や油揚げ、凍り豆腐の凝固剤として使用されることがありますが、通常は塩化マグネシウム(にがり)と併用されることが一般的です。

ただし、高濃度の塩化カルシウムを摂取すると、消化器系の不調を引き起こす可能性があるため、摂りすぎには注意が必要です。

  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 下痢 など

塩化カルシウムは除雪剤や乾燥剤としても幅広く使われているため、食品以外にも利用されています。

より自然な豆腐を選びたいなら、塩化カルシウムを避け、にがりを使った豆腐や油揚げを選ぶのが良いでしょう。

よしひろ

自然食品店やオーガニック専門店などで手に入りますよ!

消泡剤

消泡剤にはシリコン系やアルコール系などがあり、豆腐や豆乳の製造中に発生する泡を抑えるために使われます。

これらの消泡剤は製造過程で加熱や化学反応によりほとんどが消失し、最終的な豆腐にはほとんど残りません。

そのため、食品衛生法では加工助剤として認められており、安全に使用できるとされています。

品質を保つために広く利用されているため、食品の安全性には問題ありません。

安心して食べられる豆腐の選び方

ザルに入った大豆

豆腐に含まれる添加物について理解したところで、次に安心して食べられる豆腐の選び方を4つご紹介します。

  1. 大豆の産地をチェックする
  2. にがりは粗製海水塩化マグネシウムを選ぶ
  3. 消泡剤不使用の豆腐を選ぶ
  4. 余分な添加物が含まれていない物を選ぶ

①大豆の産地をチェックする

豆腐を選ぶとき、まずチェックしたいのが大豆の産地です。

よしひろ

安心して食べるなら、国産のものがおすすめです!

とくに、有機栽培や無農薬の大豆で作られた豆腐は安心感が違います。

一方、外国産の大豆は、遺伝子組み換えのリスクがある上に、日本に輸入される際に防カビ剤や防腐剤が使用されることもあります。

遺伝子組み換え作物には、アレルギー反応や長期的な健康リスクが懸念されるため、できるだけ避けた方が安心です。

日本では、遺伝子組み換えの大豆の栽培や流通が禁止されています。

ただし、国産大豆使用と書かれていても、一部に外国産の大豆が混ざっていることがあるので注意が必要です。

より確実に安全なものを選ぶには、具体的な産地や品種が表示されているものを選ぶと安心ですね。

遺伝子組換え食品について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

遺伝子組換え食品は体に悪い?メリット・デメリットをわかりやすく解説

②にがりは粗製海水塩化マグネシウムを選ぶ

豆腐を選ぶときは、粗製海水塩化マグネシウムと表記された天然のにがりを使用しているものがおすすめです。

粗製海水塩化マグネシウムは、海水を煮詰めて塩を作るときに得られるもので、ミネラルが豊富に含まれています。

スーパーや食料品店で豆腐を選ぶ際は、粗製海水塩化マグネシウムと書かれている豆腐を探してみてくださいね。

③消泡剤不使用の豆腐を選ぶ

前の章でも触れたように、消泡剤は豆腐の製造過程で泡を抑えるために使われ、最終的な豆腐にはほとんど残りません。

よしひろ

とはいえ、完全にゼロではありません。

添加物が気になる方や、より自然な食品を選びたい方には、消泡剤不使用の豆腐がおすすめです。

こうした細かなポイントに気を配ることで、より安全で美味しい豆腐を選べます。

④余分な添加物が含まれていない物を選ぶ

豆腐を選ぶときは、パーム油やレシチンなどの余分な添加物が含まれていないものを選びましょう。

パーム油には、酸化防止剤としてBHA(ブチルヒドロキシアニソール)が使用されていることが多く、ラットを用いた実験で発がん性が確認されています。

2008年には動物実験で発がん促進や寿命短縮などの有害作用が示されたという研究もあります。

こうした理由から、パーム油を使用している豆腐は避けた方が無難です。

また、乳化剤として使用されるレシチンは、原材料表示に「乳化剤(大豆由来)」と表記されることがありますが、遺伝子組み換えの大豆を原料とする場合もあるため、こちらも避けるべきでしょう。

さらに、特定の添加物を大量に摂取し続けると、腸内環境が乱れ、体調不良やアレルギー症状の原因になることもあります。

気になる方は、添加物の影響を簡単に確認できる方法を以下の記事で紹介していますので、ぜひ一度確認してみてください!

充填豆腐か生豆腐か、どちらを選ぶべき?

ピンクの壁紙にはてなマーク

結論から言うと、どちらの豆腐も添加物に注意して選べば安全に食べられます。

用途や好みに応じて使い分けると良いでしょう。

充填豆腐

豆乳と凝固剤を密封容器に入れたまま加熱して作られるため、長期間の保存が可能。

冷蔵庫での保管が効き、日持ちを重視する方におすすめ。

生豆腐

加熱処理がされていないため、大豆本来の風味を楽しめる。

保存期間が短いので、購入後は早めに食べ切る必要がある。

どちらの豆腐も、添加物の使用に注意さえすれば安全性に問題はありません。

日持ちの良さを求めるなら充填豆腐、大豆の風味を楽しみたいなら生豆腐と、用途に合わせて選んでみてください。

まとめ:天然ニガリを100%使用した豆腐を選ぼう

豆腐はヘルシーで安全なイメージがありますが、意外と添加物が含まれています。

問題なのは豆腐自体ではなく、含まれる添加物です。

どんな豆腐を選べば安全かを知り、添加物のチェックポイントを押さえることで、日々の食事から家族の健康を守れます。

次にスーパーで豆腐を買うときは、以下の点をチェックしてみましょう。

  • 国産大豆が使われているか
  • 天然のにがりを使用しているか
  • 消泡剤が不使用か
よしひろ

これらを確認するだけで、より安心して食べられる豆腐を選べますよ!

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