片頭痛持ち必見!コーヒーは敵?味方?カフェインと片頭痛の関係性

片頭痛の原因のひとつとして、カフェインが挙げられます。

病院では、片頭痛患者にカフェイン摂取を控えるよう指導することもありますが、片頭痛とカフェインの関連性を詳しく調べた研究はこれまでほとんどありませんでした。

そこで本記事では、アメリカのAlbany Medical Collegeの研究結果に基づき、片頭痛とコーヒーの関係について詳しく解説します。

コーヒー好きの方、片頭痛にお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

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この記事を書いた人
吉廣

【プロフィール】
・行橋市のパーソナルジム「REVERT」代表トレーナー
・姿勢改善スクールAPI「姿勢改善スペシャリスト」
・ボディメイクコンテスト受賞多数
・大手パーソナルジム公式メディア「パーソナルジムの教科書」の監修者
・著書「自重筋トレ入門」「ダンベルトレーニング入門」

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結論:片頭痛とカフェインの関連性はなかった

結論として、現時点では片頭痛とコーヒーは無関係であると言えます。

今回の研究では、片頭痛患者におけるカフェイン摂取量と頭痛の頻度、持続時間、痛みの強さの関係を調査しています。

対象

2016年3月から2017年8月にかけて、発作性片頭痛と診断された成人患者101例

方法
  • ベースラインアンケートで、カフェイン入り飲料の摂取に関する情報収集
  • 頭痛の発症、持続時間、痛みの強さ(0~100点満点)を、6週間、1日2回、電子的日誌に記録
結果

カフェイン摂取量と頭痛の頻度、持続時間、痛みの強さに関連は見られなかった。

しかし、カフェインの過剰摂取は健康リスクを高める可能性があるため、普段のカフェイン摂取量には注意が必要です。

カフェインの過剰摂取による健康リスク

カフェインは、適量であれば集中力や作業効率を向上させる効果がありますが、過剰に摂取すると健康リスクをもたらす可能性があります。

カフェインの過剰摂取による健康リスク
  • 中枢神経系の刺激によるめまい
  • 心拍数の増加
  • 興奮
  • 不安
  • 震え
  • 不眠症
  • 下痢
  • 吐き気など

カフェイン摂取量の基準値は?

日本では、カフェインの摂取量に関する明確な基準や具体的な目安は定められていません。

そこで今回は、以下の国における基準値を紹介します。

  • アメリカ
  • ヨーロッパ
  • カナダ

アメリカ

健康な成人の場合、1日当たりのカフェイン摂取量は、400mg(コーヒー4~5杯程度)までであれば、健康への悪影響はないと結論付けています。

しかし、以下の方は、カフェインの影響を受けやすくなるため、注意が必要です。

  • 妊婦
  • 授乳中
  • 妊娠予定
  • 服薬中の方 など

上記に該当する方は、カフェイン摂取量を制限するか、かかりつけ医に相談することを推奨されています。

ヨーロッパ

欧州食品安全機関(EFSA)は、2015年にカフェインに関するリスク評価を行い、以下の基準値を定めています。

健康な成人の場合、体重1kgあたり3mgのカフェイン摂取であれば、急性毒性の懸念はない。

例:体重70kgの成人であれば、200mgのカフェイン摂取(コーヒー約3杯分)は問題なし。

また、習慣的なカフェイン摂取に関しては、1日400mg以下(妊婦を除く)であれば、健康リスクは増加しないとしています。

 カナダ 

カナダでは、食品中のカフェイン摂取量について以下の推奨値を定め、注意喚起しています。

  • 18歳までの子供や青少年
    • 1日当たり体重1 kg当たり2.5 mg
    • 体重40kgの子供であれば、100mgまで
  • 妊婦や授乳中の女
    • 1日当たり300 mg
  • 18歳以上の成人
    • 1日当たり400 mg

またカフェインに敏感な方は、摂取量を減らすか、避けることを検討するようにと呼びかけています。

各食品に含まれるカフェイン濃度  

各食品に含まれるカフェイン濃度を見ていきましょう。

スクロールできます
食品名カフェイン濃度備考
エナジードリンク又は眠気覚まし用飲料
(清涼飲料水)
32~300 mg/100 mL
(製品1本当たりでは、36~150 mg)
製品によって、カフェイン濃度及び内容量が異なる。
コーヒー(浸出液)0.06 g/100 mL
(=60 mg/100 mL)
浸出法:コーヒー粉末10 g、熱湯150 mL
インスタントコーヒー(粉末)4.0 g/100 g
(2 g使用した場合、1杯当たり80 mg)
 
玉露(浸出液)0.16 g/100 mL
(=160 mg/100 mL)
浸出法:茶葉10 g、60℃湯60 mL、2.5分
せん茶(浸出液)0.02 g/100 mL
(=20 mg/100 mL)
浸出法:茶葉10 g、90℃湯430 mL、1 分
ほうじ茶(浸出液)0.02 g/100 mL
(=20 mg/100 mL)
浸出法:茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分
玄米茶(浸出液)0.01 g/100 mL
(=10 mg/100 mL)
浸出法:茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分
ウーロン茶(浸出液)0.02 g/100 mL
(=20 mg/100 mL)
浸出法:茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分
紅茶(浸出液)0.03 g/100 mL
(=30 mg/100 mL)
浸出法:茶葉5 g、熱湯360 mL、1.5~4 分
抹茶(粉末)3.2 g/100 g
(お湯70 mLに粉末1.5 gを溶解した場合、カフェイン含有量48 mg)
引用:農林水産省‐カフェインの過剰摂取について‐

上記を参考に、カフェインの摂取量には注意してくださいね。

まとめ:カフェインは片頭痛と関連性はないが健康リスクを伴う

今回の研究では、コーヒーに含まれるカフェインの摂取量が、片頭痛の頻度、持続時間、痛みの強さに影響を与えない可能性が示唆されました。

しかし、通常のカフェイン摂取量を超えると、片頭痛発作を誘発する可能性があるため、さらなる研究が求められます。

本記事を参考に、適度なカフェイン摂取を心がけ、健康的な生活を送りましょう!

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