食品添加物は体に悪い?毎日食べてるのに知らない真実とは

こんな悩みを解決できる記事を書きました。
私は本業でパーソナルジムを運営しており、日々お客様の健康や栄養に関する相談を受けています。
その中でも、意外と知られていないのが「食品添加物が体に与える影響」です。
正直、ぼく自身も昔は気にせず食べていました。
けれど、専門書を読んだり、実際にセミナーで学んだりするうちに、「これはちゃんと知っておかないと危ないな…」と強く思うようになりました。
そこで本記事では、食品添加物についてわかりやすく解説していきます。
- 最近、なんだか体の調子がすぐれない
- 添加物が気になるけど、何をどうすればいいのかわからない
という方は、ぜひ最後までご覧ください!


食品添加物の種類は4つ


食品添加物にはいくつかの種類があり、それぞれ役割や規制の基準が違います。
「なんとなく体に悪そう…」と思われがちな食品添加物ですが、すべてが危険なわけではありません。
どんな種類があるのかを知ることで、より安心して食品を選べるようになります。
ここでは、食品添加物の4つの種類とその特徴を解説します。
- 指定添加物
- 既存添加物
- 一般飲食物添加物
- 天然香料
指定添加物
指定添加物は、厚生労働大臣が安全性を評価した上で使用を認めたもので、現在476品目が登録されています。
主に石油由来の原料から化学的に合成された物質が多く、人工甘味料(アスパルテーム)、着色料(食用赤色2号)、保存料(ソルビン酸)などがこれに当たります。
これらは全て使用前に厳しい安全性試験をクリアしており、一日の摂取許容量も設定されています。
既存添加物
既存添加物は、食品衛生法が改正される前から使われていたものが多く、現在約357品目が認められています。
これらは植物、海藻、鉱物など自然界に存在するものから抽出された成分で、すべて天然由来の添加物です。
クチナシ色素やベニコウジ色素などの天然着色料や、酵素類がこのカテゴリーに含まれます。
長い食経験から安全性が確認されているという理由で例外的に使用が認められています。
ただし、天然由来だからといって必ずしも化学合成のものより安全とは限らない点は覚えておきましょう。
一般飲食物添加物
一般飲食物添加物とは、普段私たちが食品として食べているものを、添加物として活用する場合の分類です。
日常的に食べている食品由来なので、安全性が高いと考えられています。
たとえば、緑茶抽出物を抗酸化剤として使ったり、唐辛子エキスを香辛料として加えたりするケースがこれに当たります。
全体で約100品目ほどが使用されていますが、指定リストに載っていないものでも使用可能という特徴があります。
天然香料
天然香料とは、植物・果物・海藻・キノコなどから抽出された香りの成分のことです。
現在、約600種類が使用されています。
バニラやシナモン、ミントなど私たちになじみ深い香りのほとんどがこれに当たります。
食品表示では単に「香料」と記載されることが多く、具体的な成分名までは表示されないことがほとんどです。
一般飲食物添加物と同様に、指定リストに載っていないものでも使用可能です。
食品添加物の役割とは?


食品添加物は、現代の食生活を支える重要な存在です。
「体に悪い」といったネガティブな印象を持たれがちですが、実際には食の安全を守り、私たちの生活を便利にするなど、多くのメリットがあります。
ここでは、食品添加物が果たす主な役割を詳しく見ていきましょう。
- 食の安全を守る
- 食品を長持ちさせる
食品添加物の役割①:食の安全を守る
食品添加物の最も重要な役割のひとつは食の安全を確保することです。
保存料や殺菌料は、食中毒の原因となる細菌の繁殖を抑え、私たちの健康を守るために使われています。
たとえば、ソーセージなどの加工肉に使われる亜硝酸塩は、ボツリヌス菌による重篤な食中毒を防ぐ効果があります。
食品添加物がなければ、私たちの食卓に並ぶ食品の安全性は大きく低下してしまうのです。
食品添加物の役割②:食品を長持ちさせる
食品添加物は、食品の保存性を高めることで、経済的なメリットも生み出しています。
たとえば、酸化防止剤や保存料の使用により食品の賞味期限が延び、フードロスの削減につながります。
また、食品の保存が効くことで大量生産が可能になり、価格の安定化につながります。
結果として、多くの人が食品を手頃な価格で入手しやすくなるのです。
食品添加物は、単に食品の見た目や風味を整えるだけでなく、私たちの生活を支える重要な役割も果たしているのです。
食品添加物が体に悪いと言われる理由


ここまで、食品添加物の役割について解説してきました。
「安全を守るし、保存もできて便利じゃん!」と思ったかもしれません。
でも実は、多くの食品添加物には健康への悪影響が懸念されているものもあります。
食品添加物は 安全性試験をクリアしているとはいえ、長期的な影響についてはまだ不明な点も多いのが現実です。
ここからは、食品添加物の「リスク」について詳しく見ていきましょう。
- 発がん性が指摘されている
- 胎児への影響もある
- 慢性毒性の危険性
- 検証が不十分
発がん性が指摘されている
一部の食品添加物には発がん性のリスクが指摘されています。
たとえば、輸入された柑橘類に使われている防カビ剤「OPP(オルトフェニルフェノール)」は、動物実験で膀胱がんを引き起こすことが確認されています。
とはいえ、こうした添加物は「許容摂取量以下なら安全」という基準のもとで使用が認められています。
ただし、実験では通常の食生活ではありえないほどの大量の添加物を投与しているため、動物実験の結果をそのまま人間に当てはめることはできません。



発がん性の可能性があるものを、少量だからといって気にしなくていいとはなりませんよね。
食品添加物は、長期間摂取した場合の影響が完全に解明されていないものも多いのが現状です。
できるだけ添加物の少ない食品を選ぶことで、リスクを抑えられます。
胎児への影響もある
胎児の成長にとって、お母さんが口にするものはとても重要です。
とくに胎児期は、細胞分裂が活発で外部からの影響を受けやすい時期です。
一部の添加物には胎児の発達に悪影響を及ぼす可能性があることが分かっています。
たとえば、輸入された柑橘類に使われている防カビ剤「TBZ(チアベンダゾール) 」は、動物実験で催奇形性(胎児の奇形を引き起こす性質)が報告されています。
胎児は、母親が摂取した成分を胎盤を通して受け取るため、食品添加物の影響をダイレクトに受けやすいのです。



お腹の赤ちゃんに影響があるかもしれないと思うと、不安になりますよね。
妊娠中は食品選びに気を配り、できるだけ新鮮な自然食品を中心とした食生活を心がけることで、不要なリスクを減らせます。
慢性毒性の危険性
食品添加物は、「一度に大量に摂取しなければ大丈夫」と思われがちですが、少量でも長期間にわたって摂取し続けることで健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
これを 「慢性毒性」 といいます。
急性毒性とは違い、すぐに症状が現れないため、気づかないうちに体に負担がかかっていることも…。
原因を特定しにくいため、「なんとなく体調が悪い」「疲れやすい」といった不調が、実は「長年の食品添加物の影響だった」というケースも考えられます。
また、一部の添加物は免疫系に影響を与える可能性があり、アレルギーを引き起こしたり、すでにあるアレルギー症状を悪化させたりすることが指摘されています。



タール系色素や保存料の一部は、子どもの行動や注意力に影響を与えるという研究結果も…。
すぐに影響が出ないからといって、安全とは限らないのです。
だからこそ、できるだけ添加物を避けた食品選びを意識することが大切。
普段の食生活を少し見直すだけでも、将来の健康につながります。
参考文献:PUBMED
検証が不十分
私たちが日常的に口にする食品には、複数の添加物が含まれていることがほとんどですよね。
にもかかわらず、異なる添加物を同時に摂取した場合の「複合影響」については、十分に検証されていないのが現実です。
また、長期的な疫学調査も不足しており、生涯にわたる影響は完全には解明されていません。
食品添加物が本格的に普及してからまだ数十年しか経っていない ため、長期的なリスクを正確に把握するには時間が足りないのです。
実際、かつて安全とされていた添加物が、後になって規制されるケースもあります。



現在の安全基準も 「絶対に安全」とは言い切れないのです!
参照:「食品の裏側―みんな大好きな食品添加物」安部 司 (著)
これだけは避けたい!添加物一覧表
とはいえ、すべての食品添加物が危険というわけではなく、中には安全性が確認されているものもあります。
だからこそ、「どの添加物に気をつければいいの?」と迷ってしまいますよね。



そこで、「これだけは避けたい添加物」 を一覧にしました!
どんな食品によく使われているのか、そしてなぜ避けたほうがいいのかを表にまとめたので、普段の食品選びの参考にしてください。
添加物 | 種類 | よく使われる食品 | 避けたい理由 |
---|---|---|---|
人工甘味料 | サッカリン スクラロース アスパルテーム アセスルファムカリウム ネオテーム | 清涼飲料水 乳飲料 アイスクリーム ガム 漬物 ダイエット食品 お菓子 | 強い甘味を日常的に摂取すると、甘味に対する感覚が鈍ってしまう。 幼少期に過剰な甘味に慣れてしまうと、将来、健康に悪影響を及ぼす可能性が高まる。 |
合成着色料 | 赤色〇号 黄色〇号 青色〇号 | お菓子 清涼飲料水 氷菓 てりふ 漬物 たらこ | 子どもの行動や注意力に悪影響を及ぼす可能性があるとして、EUでは注意喚起の表示が義務付けられているものもある。 |
防カビ剤 | OPP TBZ イマザリル など | 輸入レモン 輸入オレンジ 輸入グレープフルーツ | 輸送中のカビ防止目的で使用されている農薬。 皮膚に付着した際に異常な作用を引き起こす可能性が指摘されているものもある。 |
発色剤 | 亜硝酸塩 (亜硝酸Na) 亜硝酸K | ハム ベーコン ウインナー たらこ いくら | 肉や魚のたんぱく質と反応して、発がん物質を生成する可能性がある。 |
漂白剤 | 次亜塩素酸ナトリウム 亜塩素酸ナトリウム 二酸化硫黄 | ドライフルーツ ココナッツミルク 水煮野菜 カット野菜 | 十分に洗い流されていない場合、消毒剤のにおいが残ることがある。 とくに、外食で提供される生野菜やサラダバーには注意が必要。 |
保存料 | 安息香酸 安息香酸ナトリウム ソルビン酸 ソルビン酸カリウム | 練り物 漬物 栄養ドリンク しょうゆ マーガリン 加工肉 | 腸内環境を悪化させる可能性がある。 お弁当の漬物には、これらの添加物が使用されている場合、表示が義務付けられている。 |
調味料 (アミノ酸) | いわゆる化学調味料(うまみ調味料) 代表的なのはグルタミン酸ナトリウム | 調味料 お菓子 清涼飲料水 加工食品 即席品 カップ麺 インスタント食品 | 直接的な健康影響はないものの、日常的に使用すると、素材本来の味に物足りなさを感じるようになる。 |
食品添加物は 原材料表示の「スラッシュ(/)」以降に記載されることが多いです。
原材料名:小麦粉、砂糖、マーガリン、卵、脱脂粉乳、パン酵母、食塩/乳化剤、香料、膨張剤、着色料(カロチノイド)、保存料(ソルビン酸K)
この例では、「乳化剤、香料、膨張剤、着色料(カロチノイド)、保存料(ソルビン酸K)」が食品添加物にあたります。
普段の食品選びでは、原材料表示の「/」以降にどんな添加物が書かれているかをチェックする習慣をつけると安心です。
知らずにこんなにも!?食品添加物の摂取量


私たち日本人の食品添加物摂取量は、1日平均約10gと言われており、年間では3~4kg、多い人では10kgにも達します。
これは毎日の食塩摂取量とほぼ同じ量です。



そんなに摂ってるなんて、思いもしませんよね。
どんな物質でも過剰摂取は体に負担をかけるものです。
食品添加物も例外ではありません。
だからこそ、無理なく摂取量を減らす工夫が大切です。
食品添加物は「量」と「排出」がカギ!
ここまで読んできて、食品添加物は私たちの生活に欠かせないものでありながら、健康へのリスクも無視できないことが分かったと思います。
現代の食生活では、食品添加物を完全に避けることはほぼ不可能です。
だからといって、何も気にせず摂り続けるのにはリスクがあります。
そこで重要なのが、「どれくらい摂るか」と「どう排出するか」という視点です。
食品添加物の摂取量を減らす
添加物の摂取量を減らすためには、まず加工食品の依存度を下げることが効果的です。
自炊の機会を増やし、新鮮な野菜や果物、魚、肉などの食材をバランスよく取り入れましょう。
また、食品表示をチェックする習慣をつけ、添加物が少ない商品を選ぶ目を養うことも大切です。
すべてを避けるのは難しくても、少し意識するだけで、健康への負担は確実に減らせるはずです。
体内に入った添加物を排出する


食品添加物を減らすことも大切ですが、すでに体内に入ったものを効率よく排出することも大切です。
私たちの体は、有害物質を排出する仕組みを持っていますが、その75%が便から排出されると言われています。
- 便(胆汁):75%
- 尿 :20%
- 汗(皮脂):3%
- 髪・爪 :1%
つまり、便秘を解消することが添加物対策の基本です。



でも、便秘に悩んでいる人って多いですよね…。
便秘の原因は、運動不足やストレスなどさまざまですが、多くの場合は食生活の乱れが関係しています。
実際に、ぼくが指導しているお客様も食生活を改善することで便秘が解消されたケースがほとんどです。
具体的な方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ:食品添加物と上手に付き合おう
食品添加物は、私たちの生活に必要不可欠な存在です。
しかし、いくら「安全性に問題ない」とされていても、その評価は動物実験の結果に基づいて推定されているに過ぎません。



動物に害がないからといって、人間にも影響がないとは言い切れないですよね。
だからこそ、食品添加物を無理なく減らし、上手に付き合う知識を持つことが大切です。
本記事をきっかけに、少しでも健康に対する意識が高まり、日々の食品選びに役立ててもらえれば嬉しいです。
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ぼくがこれまで学んできたこと、実践してきたこと、そして実際に経験して効果を実感したことをギュッと詰め込んだ内容です!
食事の選び方から、無理なく続けるコツまで、しっかりまとめました。
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